両手投げを始めたばかりの人がつまずきやすいポイントを「症状→理由→直し方」でまとめました。まずは優先度の高い3つから直すのが最短です。
右投げで解説しますので、左投の方は反転してお読みください。
結論(まず直すのはこの3つ)
- 左手の離しが早い/遅い → バックスイングのトップから降り始めて、体のお尻の位置付近で離し始めるイメージ。(腕を振りすぎてると落とすので特に注意)
- 頭の高さがブレる(前傾が保てない) → フィニッシュまで頭は安定させること、左肩や前傾が急に解除されて球質が安定しなくなる。
- 左足と体のバランスが悪い → 止まって投げすぎたり、勢いが良すぎるとバランスが難しい。スライドパーツを調整すること。
よくあるミスと直し方
1) 左手(ガイド手)の離しが早すぎ/遅すぎ
症状:方向が安定せず、引っ張りor抜けが出る。放り投げたり、落としてしまう。
理由:左手が早い→スイングが安定しない、ボールを落とす。/遅い→ボールを引っ張って外回り。マイナスチルト、フルロール
直し方:右膝の前までは必ず触れてガイド→そこで力を0にして自然に離す。左手で回転は“足さない”。
2) 前傾が起きる/頭の高さが揺れる
症状:薄め/抜け球が増える。
理由:頭が上下するとリリースロフトと入射が乱れる。
直し方:構えで前傾を作ってから歩き、フィニッシュまで頭を安定。肘は体の内側(チキンウィング禁止)。
3) 最後の一歩で“ドン踏み”して止まる
症状:方向ブレ、フルロール、膝に衝撃。
理由:急停止のショックで軌道が乱れたり、反動が強くなりすぎる
直し方:スライド足はベタ置き→小さく長く滑らせて減速。新しい靴のスライド面は慣らしが必要。靴は張り替えられる方が良い。
4) ピンを直接見て狙う(目線が遠い)
症状:狙点がボヤける。
直し方:スパット(矢印)など、近い目標物に通す。USBCの基礎では、板の枚数を使った立ち位置&狙い方が推奨されている。
5) 立ち位置を動かさない(調整しない)
症状:当たり続けない、薄くなる/厚くなるを繰り返す。
直し方:2&1(足を2枚、スパットを同方向に1枚)の基礎ルールで微調整。USBCや専門誌でも代表的な調整法として解説されている。
6) スペア(特に10/7ピン)を曲げて狙い続ける
症状:取りこぼし増。
直し方:プラスチックボールでまっすぐ狙うのが定石。販売/解説サイトでも角ピンはプラ推奨。
7) フットワークのテンポが合っていない
症状:速すぎてキレない/遅すぎて曲がり過多。
直し方:自然なテンポに合わせたスイングとリズム作りを。USBCの基礎では、セット→ターゲット→呼吸→通過の一連を安定させる重要性が示されている。
8) 肘が外に開く(チキンウィング)
症状:外回りして方向性が悪化。
直し方:肘は体の内側、頭はボールの外側で安定させてフィニッシュ。曲げようとし過ぎない
9) 構えのボール位置が高すぎ/低すぎ/前に出しすぎ
症状:高すぎ→暴れる、低すぎ→力み、前に出しすぎ→タイミングがズレる。
直し方:胸〜みぞおちの高さから自然落下できる位置で、体側スタート。
※基礎は上記「フットワークのテンポ」とセットで安定。
10) 両手投げの“移動歩行”に慣れていない(まっすぐ歩く)
症状:ボールと体が干渉して窮屈。
直し方:両手投げでは中盤で左へドリフトして空間を作るフットワークが一般的(例示あり)。
下記投球は私の投球動画です。参考にしてみてください。
最後に(今日からチェック3)
- 左手:右膝の前で離せた?(“左手右手で余計に回さない”)
- 頭の高さ:最初から最後まで安定してた?
- スライド:最後はスライドで滑って止まれた?

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