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はじめに
さて、今日はジュニアの子が成長過程においてたくさんの体の変化が起こるものですが、
それに伴ってボウリング与える影響を自分なりに考察してみました。
体の変化に気を付けて投げの調整が必要な部分は下記の通りです。
- ボールの重さ
- 体の起こし
- 体のひねり
- スライド
- ステップワークスピード
ボールの重さ
まぁこの点においては深く説明する必要はないような気もしますが、
成長とともに筋肉量が増えますのでなるべく重い方が良いと思います。
ちょっと気にしないといけないのはちゃんと重さと喧嘩しないように投げているか?
軽い時はある程度腕でも振ることができますので、その点が重いとケガに繋がります。
赤ちゃんをあやすような体でボールを振ることをイメージして指導する必要があります。
体の起こし
今回の記事でもっとも論点として難しい点ですが、
両手投げ特有の腰の使い方は大きく2種類あります。
縦と横、起こしとひねりです。(勝手に読んでます。ボウリング用語ではないです。
起こしは縦に腰でボールを吊り上げるように使用します。
ジュニアの時には必要な動作でもあります。
体が小さい分エネルギーも小さいためボールのベクトルが下に落ちてしまうことを防ぐためには
起こしで前にベクトルを向かわせる必要があると思います。
しかし、青年~成人あたりになると、体が大きくなる分筋肉や身長の発達により、
前に向かうエネルギーは大きくなります。するとお越しがなくても前にボールが進むようになります。
また、このお越しにはデメリットも多く存在します。
それは体の負担とフルロールになりやすい点にあります。
まずは体の負担ですが、手→肘→肩→腰→骨盤 の順番に張力で吊り上げていきますが、
それぞれに非常に大きな負担がかかります。特に腰です。
さらにボールの重さが増えるとさらに負担が大きく増えます。
次にフルロールですが、前傾を取ってそれを起こすことにより、起こしを使うことが出来ます。
ある意味、前傾した分を消費してお越しを使用するとも考えることができます。
前傾が減ると胸の角度が減る分、スイングが全体的に前に出ていきます。
ボールの捌く位置も前になっていきます。
すると腕が体よりも前にある位置で捌くと手のひらは上に向きやすくなります。
するとロールはフルロールになりやすくなります。
逆に後ろで捌くと手のひらはピン方向を向きやすくなりますので好きなロール位置にしやすくなります。
(セミロールになりやすくなるわけではないです、選択しやすくなる程度に考えて頂ければ)
体のひねり
体のひねりは前述のように体の横方向の動作を指します。
こちらも個人差がありますが、ジュニアの子は多く使用して投げている場合があります。
小さいうちは問題があまり多く見えないのですし、むしろ多く使用しても問題ないとは思います。
しかし身長と身体の部位の成長とともに、ブレが大きくなります。
例えばでんでん太鼓を想像して頂くと分かるのですが、でんでん太鼓の紐が長いのと短いのがあったらどうなるでしょうか?短い方が体の中心で回っているので大きな影響はないように思います。
しかし長い方は大きな遠心力とともに、体から離れようとしたり、予想以上の力で外周側へ引っ張られることでしょう。よく言われる言いたいですと、脇が空くなんて言い方もします。
(今回の記事に限らず脇が空いてる人はでんでん太鼓の原理で外回りする人に多いよ!)
腕の長さや身長と共に上手く付き合う必要があります。
スライド
さて、次は体重増加によるスライドへの影響です。
特に解説する必要もないとは思いますが、体重増加はピン方向へのエネルギー移動量が増えます。
ベタ足、スライド足、どちらも同様ですが止まる際の身体への負担は考慮する必要があります。
スライドパーツの調整、シューズの種類の調整、インソールの調整、筋トレ、ストレッチ等を実施してみてください。
ステップワークスピード
このブログらしい、ポイントに来たなと思うところですが、、、
小さい頃から両手投げをしている人の多くはステップワーク、アプローチワークが早くなりがちです。
当たり前ですが、腕の長さが短かったり、足の長さが短かったり、ボールが軽いため振り子のスピードも速くなりがちだったりとステップワークが早くなる理由ばかりです。
早いことはそんなに良いことではありませんが、小さい時は致し方ないというのが私の意見です。
しかし、体が大きくなるにつれてステップワークが早い必要性が少なくなっていきます。
体もボールも重く、大きくなります。その分扱えるエネルギーも大きくなります。
その分アプローチを遅くしても良いのではないかと思います。
また、海外のトップ選手を見るといかにアプローチを遅く使って、強い球を投げるかというのは
たくさんの人のコンセプトにある気がします。
さいごに
ここまでいろんな意見を考えて発信してきましたが、やはり人は成長とともにあるということを忘れてはいけないとつくづく思います。その中でジュニアの子たちの成長をいかに考えるかというのもボウリング業界の課題であるともいえると思います。