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はじめに
みなさん、キャリーダウンって知ってますか?よく、キャリーダウンのせいで点数が出ないなんてネガティブな表現とワンセットで聞く気がしますね。今回はキャリーダウンに対する表現を見つめなおすきっかけになっていただければと思い作成しました。特に、2つのポイントから紐解く キャリーダウンの見解 は私なりのキャリーダウンの答えを書いてみました。ぜひ参考に!
キャリーダウンとは
キャリーダウンとは・・・
レーンの奥(ピンの手前)のオイルが塗られていないスペース(ドライゾーン)に、投球によってボールに付着したオイルが伸びていく事。キャリーダウンになるとボールにキレがなくなり、レーンの奥のボールの動きが鈍くなります。
キャリーダウン フタバプロショップオンライン様
という説明をフタバプロショップオンラインさんがされていたり。
レーン手前に引いてあるオイルがボールに付着してレーンのドライゾーンににまで運ばれ曲がり難くなる現象。日本ではキャリーダウンもしくはオイルが伸びた、先が甘くなったなどボウラーの会話の中使われている。
定義があやふやなキャリーダウンを本気で実験!そして解ったこと NAGEYO様
などなど。特にNAGEYさんの記事は酒井健次さんというレーンやオイルについてのスペシャリストの方や松本妃永プロ、中村美月プロ、稲葉竜太プロにて検証されているので非常に面白い有益な情報となってますので、見たことがない方は私のブログは閉じてまずはそちらをご覧ください(笑
さてさて、まずはキャリーダウンとは「オイルの切れ目、曲がり始めるところ付近にオイルが付着すること現象のこと」ということですね。
それにより、「キャリーダウン現象が投球に良い影響や悪い影響が出るのか?」というのがポイントになります。
キャリーダウンは存在するのか
では、3つの大事な論点をご紹介したいと思います。
命題「キャリーダウンは存在するのか」解「存在する」
これは必ず存在します。センターにお勤めの方やボウリング場のスタッフさんにお願いをして、
可能でしたら実際に目で確認してみてください。オイルの線がありますので。
先述の通り影響があるかというのはさておき、キャリーダウンは存在はします。
キャリーダウンは投球に影響があるか。ないか。
影響は絶対にある。これは断言できる。
なぜなら開始時点でオイルがなかったところにオイルが存在するようになっているのだから、
全く同じように曲がるわけがない。だから影響は少なからずあるはずだ。
ロバート・スミス氏「キャリーダウンは存在しない」
先のNAGEYOさんの記事内にもあるが、
有名な話でPBAプロのロバート・スミス氏が「キャリーダウンは存在しない」と発言している。
当時それを聞いた誰しもが「ええええぇぇええ!!??」と悲鳴と驚きの声を上げたものだ。
すると、前述の「存在する」という回答は間違いとなってしまう。
しかしながら「キャリーダウンがあるかないか」は「ある」というのは間違いないと考えている。
その前提で真意を考えるとロバート・スミス氏が言いたかったのは「キャリーダウンが投球に影響がない」ということだと思う。
キャリーダウンを紐解く「2つのポイント」
さて、我ながら文章力の低さに嫌気が差しながらもみなさんに分かりやすいように、一旦整理したいと思います。
- キャリーダウンは存在する
- 多くのプレーヤーは存在を感じている。
- ロバート・スミスは影響しないと主張。
これらは私なりの経験や情報の収集により確信しております。
もし、キャリーダウン現象の詳細についてご興味がある方がいらっしゃいましたら、特集したいと思います。
もし、この3つの前提が正しいとして、キャリーダウンの正体へ迫るための新たな見方として以下2つ。
1つは「キャリーダウンに対する接点」
2つは「曲がらない現象はキャリーダウンだけのせいではない」
キャリーダウンを紐解くポイント
その1「キャリーダウンに対する接点」
手前のオイルを投げる際に、「オイルがないところに線で合わせてたら曲がっちゃうでしょ!」
「点で合わせて点で!」なーんて会話がありますが、これは下の図のようにオイルがない場所に線ではなく、点で通過させると影響が少ないぜ!という話です。
例えばこんな感じのレーンコンディションがあったとして、
下記の白いラインを投げたら削れてしまったとします。
そのあと、緑と赤のラインどちらが削れや遅いと感じるでしょうか。
恐らく緑の方が白いラインに被っている箇所が多いので削れを感じてしまうと思います。
いわゆる緑は「線で」赤は「点で」交っているので影響の度合いが変わってしまいます。
さて、これはキャリーダウンでも同じで線と点では影響度が違います。
絵が下手で申し訳ないのですが(笑
イメージして頂きたいのはキャリーダウンも線(点線)で存在します。
その線に対して線で乗っかってしまうと影響度が非常に大きくなります。
上記の図だと赤の方が水色に対して線で交差しているので影響は大きくなります。
同じようなラインを投げるメンバーが多ければ多いほど影響は大きくなりやすくなります。
ここでちょっと疑問が出てくるかもしれませんが、「同じラインを投げないなら同じ線に乗ることはないのでは?」と思う方はいらっしゃるかもしれませんが、手前が削れて早い段階で削れたラインに乗ってしまい、曲がってその線に乗っかってしまう可能性があります。
ちょっと大袈裟ですが、下記のようなイメージ
特にカバーストックやコアの進化により手前の微妙なオイル変化を感じやすかったり、同じ曲がるポイント(ブレイクポイント)集まり易かったりするので、先の変化が感じやすくなってしまうのではないかと考えてます。
私なりにですが、その際はしっかりと曲がるポイント(ブレイクポイント)を外に設定し、緑の線のようなイメージを持つことも大事です。(赤のラインでもストライクだったらなんの問題もないです)
先入観を捨てて、しっかりと中から外へ出して戻したら曲がることも多いと感じます。
その2「曲がらない現象はキャリーダウンだけのせいではない」
キャリーダウンって曲がらないイメージありませんか?
キャリーダウンが曲がらなくなることで間違いないと思います。
しかし、曲がらなくなるのはキャリーダウンの起こったレーン、特にドライゾーンにオイルが移動したことによる影響が大きいと認知されている気がしますが、実はそれでだけではないと思います。
先が滑るとハッキリと感じない時。要はなんとなく曲がりにくいと感じる時。
その時に私は、美味しいところを使い果たしたなんて表現をします。
美味しいところを使い果たしてしまうと下記のように、
赤色ですと、オイルを使い果たしてしまっているので曲がり過ぎる。
緑色ですと、角度が付き過ぎて、曲がらな過ぎる。
みなさんこういう時に伸びた、キャリーダウンだ!という表現しませんか?
間違いではないと思いますし、表現の仕方は理解していれば自由だと思います。
私がここで主張したいのは投射角度(投球角度)の概念です。
単純に赤がちょうど良いと感じれば、基本的には緑のラインは早いと感じますよね?
上記の画像では両方黄色い線で曲がっているように見えます。
もし、投球内容が変わらなければこの画像のようには曲がりません。
実は緑の方がもっと曲がりません。
物理が大の苦手ですが、動摩擦力と静止摩擦力の問題かなと思います。(詳しいことは知りません)
高速道路の運転中のハンドル操作と同じです。
急にハンドルを操作するとスリップしますが、緩く操作すると車体は反応します。
進行方向への推進力とハンドルの角度が近ければ近いほど摩擦は大きくなる(はず)
それと一緒です。
インサイドへ寄るということはオイルが多い所へ移動することと、投射角度によるボールの滑りとの勝負でもあります。ですから、普段からなるべくインサイドに寄らないではなく、インサイドに寄る際は考慮するべきと考えてます。
2つのポイントから紐解く キャリーダウンへの見解
私の現在の見解では、キャリーダウンで曲がりが不安定になるのは「色んな現象の複合体」であると考えています。
そして特に意識するべきは序盤~中盤程度は「投射角度」、中盤~終盤程度では「先の延びたオイルと手前の剥がれのバランス」と考えてます。
(ボウリングをしていくうちに見解が変わるかもしれません)
私がこの記事で皆さんにお伝えしたかったのは、
「キャリーダウン」という便利な言葉で、目の前で起きている現象をすべて同じものと考えることで考えることをやめていませんか??
分からなくてもいいんです。目の前で起きた現象を目を開けるだけ開いて観察し、そこから1つでも多くの仮説を立てて自分なりに立証することが一番の実力アップの近道です。キャリーダウンを分かった気になった時点で進歩はないのかもしれません。私含め。
あとがき
いかがだったでしょうか。
私の意見はキャリーダウンは存在する。
しかし、影響度してはそこまでではないか?というくらいに考えております。
合ってるかどうか責任は取れませんが、新たな視点を提供することを目標に運営して参ります。
引き続き、お付き合い頂ければと思います。