2LSとは?
2Hand layout systemの略でサムレス専用のレイアウトシステムである。
後の項目で解説するが基本的には2ホールのみドリルする際に使用しないと意味がない。
システムの意図
2LSがなぜ必要なのかそこに背景や意図が隠されている。
必要な理由として、バランスホール禁止が背景にあると考えている。
最初にバランスホールが禁止になった。
これにより両手投げはサムの代わりのバランスホールをドリルすることが出来なくなった。
バランスホールがドリルできないとどうなるかというと、本来のボウリングのボールは
コアの頭である、PIN付近とCGやMB位置のお腹付近を削る事を前提としてきた。
結果均等にコアを削っていた。しかし、2ホールのみだと頭の部分しか削れない。
すると球体に近づいてしまい、ΔRGが下がる。
2ホールでレイアウトする際にドリル後のΔRGが必要以上に上がり下がりしすぎることを抑えるため
全体的にレイアウト方法を見直すというのが目的であると推測している。
さらに、2LSの注目するべき意図はもう一つあると思う。
それはツーハンダーやサムレス特有のPAPのバラつきにあると考えた。
要は10人サムありとサムレスがいたらサムアリの方がPAPのバラつきが少なく、
サムレスの方がPAPのバラつきが多いということだ。
このバラつきはドリル位置を大きくズレることを意味する。
なぜなら、既存のPSAレイアウトはPAPから算出するからだ。
しかし前述のようにドリル位置によってΔRGの上がり下がりが発生する。
私は、2LSはPAPからVALアングルを算出する方法をやめたかったという見解だ。
分かる人が見れば「そんなの当たり前やん」と思われそうだが、このシステムを採用するということは
その点を理解しなければいけない。既存システムと新システムはそういった点では連動しない。
果たしてそういった意図があったかどうかは分からないが上記は私の想像である。
重要なポイント
ΔRGの上がるポイントと下がるポイント
今回のシステムの根幹というべき非常に重要なポイントとして、
フィンガー同士の中心点(COG)からPINまでの距離が3-3/8インチを基準として、
それより短い場合はピンダウン、長い場合はピンアップと定義している。
ポスターの数値
重要なポイントとして、下部の外部リンクにて紹介されている具体的なレイアウトの数値だ。
良く勘違いされやすいのは1~6番のこの数値をレイアウトすることが2LSの重要なポイントであると考えている人がいるがそれは完全な間違いではないが、参考程度の情報なので重要ではない。
もし、2LSを参考レイアウトで実施した結果、
「2LSレイアウトのボールリアクションが上手くいかない。」「なんとなく、良いボールリアクションが得られた」
そんな人たちはこのサイトで勉強して頂ければと思う。
外部リンク: 2LS紹介用ポスター
出典:Stormbowling
実は効果がある人と効果ない人がいる!??
さて、実はこの2LSだが全員に効果があるわけではない。
そして、2LSを神格化してはいけない。(採用すれば動きが必ず良くなる等)
このシステムがどんな効果があるか?を思い出すと、
「ΔRGが必要以上に下がりすぎることを抑えるため全体的にレイアウト」
ということは、もともとΔRGが高い状態を維持してドリル出来ている人は不要ということになる。
下記のような人には効果は薄い。
1.元々ハイピンレイアウトを好んでドリルしている人
→このハイピンレイアウトがツーハンドのピンアップレイアウトと呼べる。
2.PAPの数値の関係で既存のドリルシステムを実施してもPIN-COGの距離が離れやすい人。
→この場合はΔRGが下がりにくいのであまり影響は受けにくい。
→ただし、ピンダウンレイアウトの効果が薄いのに悩んでいる場合は効果あるかも。
3.レイアウトをあまり気にしない人
→思い描いたボールの動きがなく、レイアウトという概念が必要のない人には効果は薄い
今までのボールがピンダウンなのかピンアップなのかを計測する。
さて、では実際にご自身今までのボールが
既存のレイアウトシステムの影響があったのか?を調べる方法ですが、
実際にPIN-COG(フィンガー間)間の距離を計測して頂くのが早いです。
※定規でも測ることは可能です。3-3/8インチ=85.73ミリ≒8.5センチ程度
計測頂いた結果、
今までピンアップだと思っていたレイアウトを計測して、3-3/8インチよりも離れていれば、正常
ピンダウンだと思っていたレイアウトを計測して3-3/8インチよりも近ければ正常です。
もし、片方でも認識が違えばボールリアクションが改善される可能性があります。
レイアウトのやり方
すみません。準備中です。
なべ流おススメレイアウト
最後の数値がポイントですが、私は2,4,6がおすすめです。
ハイピン 5×4-1/2×6
ピンアップ 5x5x4
ピンダウン 5×4-1/2×2
注意点
レイアウト例が公開されていますが、あくまでも例です。

PIN-GCがもともと近い人が2LSでPIN-PAPやMB-PAPなども強くしてしまうと、
立ち上がりがかなり強く感じると思います。
そのため、もし2LS採用する際は最後のPIN-GC距離だけ見直すと良いでしょう。
他の数値を調整する際は2LSを理解しているドリラーさんに相談しましょう。
まとめ
まずは自分が実施して効果があるのかどうか?
どうして効果があるのか?
そこからご自身の今までのレイアウトを計測して頂きました。
ご不明な点等ございましたらTwitterやコメントにてご連絡ください。
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