両手投げは親指を入れない?反則にならない理由と持ち方の注意点

ボウリング研究

ボウリングの両手投げを見ていると、「親指を入れていないけど反則じゃないの?」と思う人は多いです。
結論から言うと、両手投げで親指を入れないこと自体は反則ではありません。
ただし、注意点があります。
親指穴が開いているボールで、親指を入れずに投げるとルール上問題になる場合があります。
大事なのは、「親指を入れない投げ方がダメ」なのではなく、「使わない穴が開いたボールで投げるのが問題になる」という点です。
この記事では、両手投げで親指を入れない理由、反則になるケース、持ち方の注意点を初心者向けに解説します。

両手投げは親指を入れないのが普通?

両手投げでは、中指と薬指だけを入れて、親指を入れずに投げる人が多いです。
いわゆる「サムレス」と呼ばれる投げ方です。
片手投げでは親指・中指・薬指の3本を入れて投げるのが一般的ですが、両手投げでは反対の手でボールを支えるため、親指を入れなくてもボールを保持しやすくなります。
そのため、両手投げでは次のような形がよく使われます。
・中指と薬指だけを入れる
・親指は入れない
・反対の手でボールを支える
・リリース直前まで両手で安定させる
両手投げの基本的な始め方はこちらでも詳しく解説しています。
関連記事:ボウリング両手投げの始め方|投げ方・持ち方・フォームの基本ガイド

親指を入れないと反則になる?

親指を入れない投げ方そのものは反則ではありません。
実際、トップ選手でも親指を入れない両手投げの選手はいます。
ただし、競技ルールでは「開いている指穴をどう使うか」が重要になります。
現在のルールでは、投球時に使わない指穴があると、その穴はバランスホールとみなされる場合があります。バランスホールは禁止されているため、親指穴が開いているボールで親指を入れずに投げると、ルール上使えないボールになる可能性があります。
JBOのボウリング標準規則でも、投球中にグリッピングのために使用していない指穴があってはならず、使わない指穴はバランスホールとみなされると定められています。
また、JBC関連資料でも、2020年8月1日からバランスホールが禁止され、使用しない指穴の扱いやサムレススタイルでのグリップ方向指定について説明されています。
参考:JBO ボウリング標準規則
参考:ボウリングボール規格附則の適用について

親指穴があるボールで親指を入れないのは注意

初心者が特に間違えやすいのがここです。
たとえば、親指穴・中指穴・薬指穴の3つが開いているマイボールを持っているとします。
このボールで中指と薬指だけを入れて、親指穴を使わずに投げる。
この場合、親指穴が「使っていない穴」になってしまいます。
遊びで投げるだけなら注意されないこともあるかもしれませんが、大会やリーグ、競技会では問題になる可能性があります。
両手投げで親指を入れない前提なら、基本的には親指穴を開けないボールとしてドリルするのが自然です。

親指を入れない両手投げ用ボールはどう作る?

両手投げ用のボールは、一般的に中指と薬指の2つだけを開けます。
親指穴は開けません。
また、競技用として使う場合は、ボールの持つ向きを示すために、手のひら側にマークが必要になることがあります。USBCのルールでも、親指穴がないボールでは正しいグリップ方向を示すために手のひら側へプラスマークなどを入れる必要があるとされています。
参考:USBC Playing Rules
実際にマイボールを作るときは、プロショップで次のように伝えておくと安心です。
・両手投げで親指を入れないスタイルです
・サムレスで使います
・大会で使う可能性があります
両手投げは片手投げとレイアウトの考え方も変わりやすいので、ボール選びに迷う場合はこちらも参考にしてください。
関連記事:両手投げのおすすめボール選び|低RG・高RG・非対称コアの立ち位置を解説

ハウスボールで親指を入れない練習はどうなの?

一般的なボウリング場のハウスボールで、親指を入れずに両手投げを練習する人もいます。
初心者が両手投げの感覚をつかむだけなら、ハウスボールで試してみるのは悪くありません。
ただし、ハウスボールは親指穴が開いている前提のボールです。
そのため、競技用の考え方で見ると、親指穴を使わない投げ方とは相性が良くありません。
また、ハウスボールは指穴のサイズや間隔が自分に合っていないことが多く、ボールが落ちそうになったり、手首に余計な力が入ったりしやすいです。
本格的に両手投げを続けるなら、早めに自分用のボールを用意した方が投げやすくなります。

親指を入れないメリット

両手投げで親指を入れないメリットは、回転をかけやすいことです。
親指を入れないことで、リリース時に親指が抜ける動作を待つ必要がありません。
中指と薬指でボールに力を伝えやすく、回転数を増やしやすいです。
特に両手投げは、反対の手でボールを支えながらスイングできるため、サムレスの弱点である「ボール保持の不安定さ」を補いやすいです。
そのため、初心者でも強い回転を出しやすい投げ方になります。
ただし、回転が多ければ必ず良いわけではありません。
回転が多すぎると、スペアで曲がりすぎたり、レーンコンディションの影響を受けやすくなったりします。
両手投げのスペアで悩んでいる場合はこちらも参考にしてください。
関連記事:両手投げにスペアボールは必要?10ピンが苦手なら早めに用意したい理由

親指を入れないデメリット

親指を入れない投げ方にもデメリットはあります。
一番大きいのは、ボールの安定感です。
親指を入れないぶん、ボールを支える力を手のひらと反対の手に頼ることになります。
そのため、フォームが安定していないうちは次のようなミスが出やすくなります。
・ボールを落としそうになる
・リリースが早くなる
・外ミスが増える
・回転方向が安定しない
・スペアで曲がりすぎる
特に、ボールを強く握りすぎるとリリースが遅れたり、手首に力が入りすぎたりします。
親指を入れない両手投げでは、ボールを「握る」というより、両手で包んで支える感覚が大切です。

両手投げの持ち方の注意点

両手投げで親指を入れない場合、持ち方で大事なのはボールを左右にブレさせないことです。
中指と薬指だけを入れると、ボールは前後には支えやすいですが、左右にはズレやすくなります。
そのため、構えたときにボールが手のひらの上で安定しているかを確認してください。
意識したいポイントは次の3つです。

1. 手のひらにボールを乗せすぎない

ボールを手のひらにベタッと乗せすぎると、リリースで手首が詰まりやすくなります。
最初は安定しているように感じますが、前に押し出すだけの投げ方になりやすいです。
手のひら全体で抱え込むのではなく、指と手のひらで支えるくらいの感覚が良いです。

2. 反対の手でボールを支える

両手投げでは、投球側ではない手の使い方が重要です。
反対の手は、ボールを無理に押すためではなく、スイング中にボールを安定させるために使います。
リリース直前までボールが暴れないように支え、最後に投球側の手で自然に送り出すイメージです。

3. 指で引っかけすぎない

親指を入れないと、どうしても中指と薬指で強く引っかけたくなります。
しかし、指で無理に引っかけると、回転は増えてもコントロールが悪くなります。
両手投げでは、手先だけで回すよりも、体の向き、スイング、リリースのタイミングをそろえることが大切です。
初心者が直したいフォームのミスはこちらで詳しくまとめています。
関連記事:ボウリング両手投げのコツ|初心者がまず直したいミス10選

親指を入れないとスペアは難しくなる?

親指を入れない両手投げは、ストライクを狙うときには強い武器になります。
一方で、スペアは難しくなりやすいです。
理由は、回転が多くなりやすいからです。
特に右投げの10ピン、左投げの7ピンのような端のピンは、曲がりすぎると外しやすくなります。
メインボールで曲げて取る方法もありますが、安定させるには相応の練習が必要です。
大会やリーグでスペア率を上げたいなら、曲がりにくいスペアボールを使う選択肢も有効です。
10ピンを曲げて取る方法はこちらで解説しています。
関連記事:【両手投げ】10ピンを曲げて取る方法|立ち位置・ラインの基本から練習法まで

親指を入れる両手投げはあり?

両手投げだからといって、必ず親指を抜かなければいけないわけではありません。
親指を入れて両手で投げるスタイルもあります。
親指を入れるメリットは、ボールの保持が安定しやすいことです。
特にスペアやスピードコントロールでは、親指を入れた方が投げやすいと感じる人もいます。
ただし、親指を入れる場合は、普通の片手投げと同じように親指の抜けが重要になります。
親指が抜けるタイミングが遅れると、リリースが詰まったり、回転方向が乱れたりします。
両手投げ初心者であれば、まずは親指を入れない一般的なスタイルで感覚をつかみ、必要と感じたタイミングで親指ありの投げ方を試す順序が自然です。

まとめ:ルールの核心は「穴の使い方」にある

両手投げで親指を入れないこと自体は反則ではありません。問題になるのは、投球中に使わない指穴がボールに残っている場合です。
この1点を押さえておけば、あとは自分のスタイルに合った選択ができます。
・親指を入れない投げ方は反則ではない
・ただし、公式競技やルールが適用されるリーグでは、使わない指穴があるボールは使用できない場合がある
・両手投げ用なら親指穴を開けないのが基本
・大会やリーグで使うならドリル前にルール確認を
持ち方とスペアへの対応は、多くの両手投げ初心者がつまずくポイントです。回転を追いかける前に、ボールを安定して持ち、狙った方向に出す精度を先に固める方が、結果的に上達は早くなります。
両手投げの基本から確認したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:ボウリング両手投げの始め方|投げ方・持ち方・フォームの基本ガイド

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