両手投げのおすすめボール選び|低RG・高RG・非対称コアの立ち位置を解説

ボウリング研究

「両手投げを始めたけど、どのボールを選べばいいかわからない」という声をよく聞く。

片手投げのボール選びの情報はたくさんあるが、両手投げ視点で書かれた記事は少ない。メーカーのカタログを見ても、どれが自分に合うのか判断しにくい。

この記事では、両手投げ歴10年以上・公式戦にも参加している筆者なべが、実際に使ってきたボールをもとにおすすめを紹介する。特にハウスコンディションを想定した選び方を中心に解説する。

両手投げのボール選びで大切な考え方

まず前提として、両手投げは回転数が多い。そのため片手投げ向けの情報をそのまま適用すると、ボールが早く動きすぎたり、エネルギーを使い果たしてピンに当たる前に失速するケースが起きやすい。

重要なのは「最大限に曲がるボールを選ぶ」ことではなく、「自分の回転・スピードに合った動きのボールを選ぶ」こと。曲がりすぎるボールは読みにくく、スコアにつながりにくい。

ボール選びの基本軸として、筆者は以下の2つを軸にラインナップを組んでいる。

  • 低RG(対称コア):手前から動きが出やすく、安定したアーク系の動き
  • 高RG(対称コア):奥まで走ってからしっかり動く、長さ重視の動き

この2軸をベンチマークとして持っておくと、レーンコンディションに応じた対応がしやすくなる。

※本来はこれに対象コアや非対象コアも考慮するべきだが、
私なりにシンプルなラインナップに非対称を足す考えがあるので

ハウスコンディション想定:おすすめボール

以下はハウスコンディション(一般的なボウリング場のオイルパターン)を想定したおすすめ構成だ。

① しっかり動くベンチマーク(低RG系)

低RGの対称コアは、早い段階からレーンを読みはじめ、安定したアーク状の動きをする。両手投げで回転が多い場合、このタイプが「軸」になりやすい。

筆者が実際に使ってきた中でおすすめできるのは以下のようなモデルだ。

Storm Phaze(フェイズ系):動きが読みやすくコントロールしやすい。両手投げとの相性が良く、長年定番として使ってきた。

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900GLOBAL Vengeance(ベンジャンス):しっかりとした曲がりがありながら、後半まで失速しにくい。ハウスコンディションでスコアを作りたいときの選択肢。

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Motiv Venom(ベノム)系:カバーの食い付きがよく、安定感がある。やや強めの動きなので、スピードが速い人は表面調整して使うとコントロールしやすい。

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どれか一球を選ぶとすれば、フェイズ系が最も幅広い状況に対応しやすいと感じている。

② 奥まで走らせたいとき(高RG系)

高RGの対称コアは、手前でオイルを滑走しながら奥でしっかり動く特性がある。レーンが荒れてきた後半や、手前の摩擦が少ない状況で使いやすい。

Storm Rocket AI(ロケットAI):ピンの手前までしっかり走ってからキレのある動きをする。ハウスコンディションでも奥の摩擦を使いたい場面で活躍する。個人的に今一番推しているボールで、ハウスコンディションでこれを超える選択肢がなかなか見つからない。

Motiv Supra(スープラ系):長さと安定した後半の動きを両立している。コンディションが速め(オイルが多め)のレーンで使いやすい。

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両手投げは回転が多い分、高RGのボールでも十分に動かせる。低RGのボールが早く動きすぎると感じたときに、高RG系に切り替えることで調整の幅が広がる。

③ 非対称コアの立ち位置

非対称コアのボールはPSA(プリファードスピンアクシス)という非対称部分を持つため、レイアウト次第で動きの形を大きく変えられる。対称コアに比べて、後半の動きが鋭くなりやすく、コンディションが難しいときに「もう一段強い動き」を引き出せるのが強みだ。

ただし、両手投げとの組み合わせには注意が必要だ。

回転数が多い両手投げは、非対称コアの反応をさらに増幅させる傾向がある。ハウスコンディションで使うと動きすぎて読みにくくなるケースも多く、「対称コアのベンチマークボールが安定して投げられるようになってから導入する」のが現実的な順番だと考えている。

非対称コアが活きる場面は以下のようなシーンだ。

  • トーナメント等でオイルが多く、対称コアでは動きが出にくいとき
  • レーンが荒れてきて、もう少しレーン奥での動きが欲しいとき
  • コンディションが難しく、強めの反応でポケットに寄せたいとき

ハウスコンディション主体で投げている間は、まず対称コア2〜3球のラインナップを整えることを優先して、非対称コアはそのあとで検討するのが無駄のない選び方だ。

④ カバーボール(スペアボール)

両手投げでも、カバーボール(スペア用のストレートボール)は1球持っておきたい。特に10ピンのスペアはカバーボールを使った方が安定して取れる。

ポリエステル製のボールで十分で、曲がりの少ないものを選ぶこと。

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ラインナップの組み方(4球構成の例)

4球持てるとして、筆者が考えるハウスコンディション向けの基本構成は以下のとおりだ。

役割コアタイプ特性
メインボール対称・低RG安定したアーク、読みやすい動きフェイズ系・ベンジャンス
スキッド量多め対称・高RG奥まで走ってから動くロケットAI・スープラ系
強め用 / トーナメント非対称オイル量が多い時状況に応じて選択
カバーボールポリエステル直線的、スペア専用ポリエステル製スペアボール

まず「メインボール1球+カバーボール1球」から始めて、コンディションへの対応が必要になったら高RG系を追加、トーナメントや難しいコンディションに挑戦するタイミングで非対称コアを検討するのが現実的な順番だ。

まとめ:両手投げのボール選びは「曲がるか」より「読めるか」

両手投げは回転が多い分、どんなボールでも曲がる。重要なのは「大きく曲がるボールを選ぶ」ことではなく、自分が動きを読めるボールを選ぶこと。

最初の1球は低RGの対称コアをベンチマークにして、そこから自分の投球スタイルやよく行くレーンのコンディションに合わせて調整していくのが、遠回りに見えて一番の近道だと思っている。

ボール選びで迷ったら、コメント欄やお問い合わせで相談してほしい。

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